2009年5月25日月曜日

一号機のニスを塗る

 2006年6月にホワイトで完成した一号機バイオリンだが、いよいよニスを塗るときが来た。
ニスはあらかじめインターネットで某サイトから購入しておいた。
ここで頭を悩ませたのが、、、オイルニスにするかアルコールニスにするかだ。約300年前、ストラディバリ達が活躍したころのニスはオイルだったはずだ。純粋なアルコールを入手するのは当時はまだ難しかったのではないか?と勝手な推測を立てる。
 とすれば、誰かが言ってたように本来のニスの原点はオイルだったはず。自分もオイルで塗ってみるぜ!という具合に決定した。
(塗り始め。下地処理ができてないのでニスが染み込む...)
ニスの色は、ちょっと赤が入り込んだ茶色を目指したかったので、レッドブラウンを注文。なんとなく赤っぽいのってカッコいいじゃありませんか?

しかしオイルニスに関して何の知識も持ち合わせていなかったので、薄め液などがない。使った刷毛はどうやって洗うの?まったく分からない。とりあえず近所の画材屋で油絵用の亜麻仁油・テレビン油を入手してみる。こいつらでとりあえず刷毛を洗ったり薄めたりできるかも...。
(これは10回くらい塗ったところか?覚えてない)
しかし購入したテレビン油たちとオイルニスはまったく相性が合わなかった!ニスを薄めようと画材屋購入の油を混ぜると、ニスの樹脂と反応するのか、すぐに白濁!おまけに樹脂はこれらの油の中では細かいパーティクル状に固まりあい、刷毛に絡みつきまったくとれない。その刷毛を使うと、きれいな塗布面にビタビタとパーティクルが張り付き、表面はざらざらに仕上がる!
なんと難しいものなのか!
塗った翌日は表面が乾いているので、よかろうと思って表面凹凸を直すためペーパーがけをする。
(これは本に書いてあったとおりにしてみたのだけど。)
ところがペーパーをかけるときれいで光沢をもっていたニス表面は白く濁りボロボロと固まりになって落ちる。ペーパーに絡みつく。いったいこのニスの樹脂は何で出来ているのだろうか!?ある製作者に聞いてみたところ、『樹脂の配合に問題があるのでは・・・』とのこと。しかし知識のない自分にはまったく何も理解できなかった。買ったニスだから、、、何が悪いのか分かりません。


着色ニスは通常20〜30回塗る、というネット上の情報を鵜呑みにして、とりあえずオイルニスを20回塗った。しかも薄め液なしなので・・・塗膜はそうとうに厚い・・・。しかもこのニスは何日たっても柔らかい。表面は乾いているけど中はブヨブヨなのか?
レッドブラウンのはずだが、塗ってみるとどうもくすんだようなオレンジ色になった。

ニス塗りは大変大変、ってよく聞くけど、こんなに大変な物だとは思っていなかったー!
(というかこの例は極端な例ですが・・・苦笑)
『オイルニスを塗ると音まで柔らかくなります』とかいうどっかの宣伝文句に完全に乗せられていたような気がする!たしかにニスは柔らかいけど?!ブヨブヨじゃ意味ない。しかもかーなり厚い。

はてさて、どうしたものやら?とりあえずこのままいくか?

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