とにかく今度は慎重にやれば大丈夫さ、と勝手に思い込む。たかが内型作りだが、やはりなによりも大事な部分だ。一から作り直すのは面倒だが、やるしかない。
ごりごり、ごりごり。
二・三日かけて内型が完成した。やはり今回も左右完対称ではないようだ・・・。だが前回よりはマシか?!ということで、この二つ目の内型で作業を進めることにした。
一号機の作成では、とにかく失敗の繰り返しばかりだった。一つ一つ見ていくのはあまりに多すぎるのでおおまかに記録として残しておこう。
まず内型の作成での失敗。
横板厚さ出しでの失敗。スクレーパーで削っていたら、一部が薄くなりすぎた。
横板を貼り付けるときの失敗。はじめはニカワが薄すぎて、2・3日で剥がれてしまった!横板張りなおすため、剥がれ部以外も外す時に、コーナーブロック破損!→作り直し。
コーナー部はRがきつく、横板が一部ひび割れてしまった。
横板の高さ出しでは、杢の部分が欠けやすく、一部が規定の高さより低くなってしまった!
かけた部分はコクソを使って埋める。(コクソの使い方に関しては、すみやさんのHPに詳しく書かれていた。様様な情報を与えてくれる素晴らしいHPのひとつだ。)
ライニングと横板は完全密着できなかった、隙間発生!
と、横板だけとってもこれだけの失敗を重ねている。だが、こういった失敗をおかしてこそ身につく経験・知識が大事だと今では思う。
裏板・表板作製では、
パーフリング失敗。コーナー部の出来は最低。ガタガタ。
アーチングは、きれいな曲線というよりは、平べったい感じになってしまった。(おなべの底のようなイメージか?)
(見てのとおり裏板は変な年輪が走っている。何なんだろうかこの材料は)
板の厚さは、とりあえず本に従った厚さにするのだが、おそらく目的の厚さは出ていない。タッピングトーンのことも良く分からず・・・仕上げは適当!
表板は本の言っている意味が良く分からず、とりあえず裏板と同じように厚さにグラデをつけてしまった!
だから通常の裏板の厚さ配分とはまったく違う。これもタップはしてないので適当な仕上げ!
バスバーをつける時、圧締が強すぎて表板表面のバスバーの部分が盛り上がる!
と、まあものすごい失敗の連続であった。材料も材料で正体不明品だった。スプルースは異常な柔らかさだ。
だからバスバー取り付けで表板が変形するぐらい。
今思うと、よくまあバイオリンの形になってくれたなぁと違う意味で感心する。
ネック作製に関しては・・・まあ言うまでもないですがね。まったく形になってませんでした。まあ経験しないとどうにも分からないことが多いってことですよ。そういう意味では四の五の言う前に実際に作り始めてよかったと思ってます。
一号機は失敗の積み重ねで出来上がったようなもんですが、今は感謝感謝です。
一号機の材料は、すべてアメリカの方からきた。安かったからなあ〜、いったいどんな材なのか実はほとんど分からずに使ってたのです。
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