川上昭一郎氏の本を手にしてからまず内型の作製に取り掛かった。この本には内型だけでなく、ネックのテンプレートも付いていて、これだけで十分つくれそうだった。
まずテンプレートを本から切り離し、コピーを取る。当時の会社には大きなコピー機があり、重宝したものです(苦笑)。A3サイズまでコピーできて助かった!それからコピーした紙をきれいに切って、合板に貼り付けた。貼付けてから、ノコで切り落とす計画だった。その時、自分はまだ無知だったので、糊を使ってはってしまった。後になって、これは失敗だったと気づく。
合板は9mmと12mm厚のものを用意。バイオリンの横板の高さは30mmなので、9+12+9=30mmという計画。一枚の9mmと12mmはあらかじめボンドでがっちり貼り付けて、クランプではさんで一晩放置した。ボンドは思ってた以上に強く接着されていた。残り一枚の9mmは後で取り外せるようにネジ止めにする。
3枚あわせてテンプレートアウトラインにあわせて切る。切ったらラインがきれいになるように、ヤスリなどで削る。アウトラインは垂直に、平面になるように・・・とのことなのだが、これ意外に難しい。どんだけヤスリでけずっても平面が出ない!スコヤで平面/垂直を確認するのだけど、どうしても中央あたりがふくらんで平面にはなってくれない・・・。
『まあいいさ、そんな完璧に垂直じゃなくても、きっとなんとかなるさ』と楽観視していたのだが。
その当時、あまり木工道具を持っていなかったので、会社にあった道具をよく借りていた。
夜、酒蔵の中からゴリゴリ、木を削る音が聞こえる。(当時は酒蔵で働いていたので)
(そのうち昼間でも音がしはじめる・・・^^;)イカン、もう仕事どころじゃなくなってきてる。なんだかもう取り憑かれたかのように・・・。
仕事中こんなことやってたら、普通速攻クビだよなぁ^^;) まあ今は時効ということで、ゆるしてくらさい。
曲線を平面に、しかも表裏に対して垂直につくるって、、、思ってる以上に大変じゃあ。
とにもかくにも、なんとかかんとかそれっぽい形になってきた。
あら、よ〜くみると、微妙に左右で形が違う。
というか、コーナーブロックがつくところの位置も高さが違う。
『おかしい。テンプレートは左右対称で、それに従ってやっただけなのに。なんでやねん。
もしかして糊で貼ったときにずれたのか?ああ〜、なんだよ。失敗じゃん。ばかだな〜。
まあ、最初っから完璧な形を求めなくてもいいんだろうけど、でもどうせやるならやっぱりちゃんとしたものにしたいぜ。』
というわけで、あえなく作り直しになるのだった。(前途多難な一号機作成のスタートだ)
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