2006年1月
Masakichi No.Aを手にしてから数ヶ月後のことだった。
またなんとはなしに、ネットオークションをぶらぶら見ていた。
このころ、少しマサキチバイオリンに興味が出てきたころだった。
すると、オークション新着出品の中に古そうな政吉バイオリンがあるではないか。
表のニスは経年変化でかなり古くなったのか、ボロボロのようだ。しかしかえってこのぼろぼろさが、この楽器の古さを現しているというか、
貫禄さえ感じさせる。
古い楽器というのは、なんというか表現しがたい魔力の様なものを
持っているような気がする。
ネット上の写真でさえ、人を虜にする力があるようにおもう。
裏板も独特の杢が美しい。(ただ裏板は少し接ぎ目がはがれかけていた)
この楽器、M.SuzukiのNo.3010というものらしい。
「30**というNo.のものはMasakichiの中でも相当古く、明治時代鈴木バイオリン
の初期初期に作製されたものらしい。」
と、出品者の方は言っていた。
『なるほど、そりゃ相当古いわな。
軽く100年はこえてるのか・・・。
う〜ん、ほしい!
でもな、こないだ一個買ったばっかだしなぁ・・・
どうしよっかな・・・即決20000円か・・・』
気づかないうちに、手はすでに即決額を打ち込んでいた!
あ〜、買っちゃった。ばかだ。
こんなにたくさんバイオリンもってどうすんのよ。
と思っていたら、同じ事を当時の彼女(今奥さん)に言われた。
まあまあ、自分の金なんだし、いいじゃないすか!
ちょっと後悔しながらも、やっぱりバイオリンの魅力には勝てないことを
あらためて実感したのだった。
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