2009年4月28日火曜日

新しい家族

我が家にフレンチブルドッグの子犬がやってきました。
生後二ヶ月ちょっとの男の子。
フレンチブル×ブルドッグのMIXというちょっと珍しい子です。
うちの奥様が前々からブルドッグ欲しがっていましたし、今日見た瞬間ビビビーンと来ちゃったらしいのです。
ものすごいやんちゃ坊主。
そこら中噛みまくってます。

疲れて眠りました。今日は一日噛まれまくりました。
眠ってる間は台風の前の静けさみたいに静かですが。
名前は『ビクター』に決まりました。

とおもったら、ちょっと英語っぽすぎるので、改名して
『Lopette』(ロペット)
になりました。(フラ語でちょっとおばかちゃん的な意味)
これからしつけが大変そうだあ...
バイオリンと関係ないですけど、ヨロシクです。

2009年4月27日月曜日

初心者はいろいろと手を出す

この本を買ったのは、レッスンに通いはじめる前だったが、
けっこう好きだったのです。
はじめのころ、独学でバイオリンを弾いていたので、どうしても
基礎練習とかをやっていても気が抜けがちというか、
あまり根気良くやれるということは少なかった。
(レッスンだと監督されているというか、毎回見せなきゃいけないので
毎日基礎練もちっとはまじめにやるようになりますが。)

ま、基礎練ばかりじゃ面白くないので、やっぱり多少知ってる曲が
弾きたいのです。
しかも1stポジションのみで。初心者だったので。
まぁ、初心者のくせに贅沢言ってやがらぁ、というのはちょっとおいといて、
(むしろ初心者だからこそ知ってるのが弾きたいのだ)


ジブリシリーズです。(表紙デザインが変わりましたな、いつの間に...)
ほとんど知ってるし、メロディー分かりやすいのでやっぱとっつきやすいです。
CDつきなので、一人でもさびしくない。
(ほんとか?!ある意味さびしかったり。)

(ジブリの曲で弦楽四重奏なんて本もあるけど、アマゾンでは現在取り扱いなしですか。
今だったら、こんなのも弾いてみたいと思うんだけど)


有名な曲ばかりを集めたやつ。
これも伴奏CDつきで1stポジションだけでひける。
ちょっと(初心者には)難しいフレーズも多々あるのだけど、
でも、やっぱ弾きたい!っす。
(これも微妙に版がかわったのでしょうか。ちょっと感じが前と違う。)

2009年4月26日日曜日

Kruse製作 横板最終仕上げ

自作四作目のKruseの製作状況だが、この間横板を貼付けるところまでは終わった。
今日はその続きから。

クランプを全て外した状態。
見てのとおり横板は35mmくらいあるので、内型よりはみだしている。
内型は目的の厚さになっているので、これに合わせるように削る。
しかし、この横板をかんなで削るときは注意が必要だ。
一作目では、何度ここで失敗したかわからない。
横板は杢のところで、刃がひっかかり、欠けやすい。欠けてしまって、高さが30mmを切ってしまうと、泣くしかない。
そんな失敗をしないように、ここは特に慎重に、、、


コーナーの先端も、かんなできれいに仕上げてあげよう。
刃を研ぎ直したので、きれいに切れる。
いいねぇ、切れ味のいい刃物は。切ってて気持ちいい。


さて、ここまで来ると、次はいよいよライニングをつける準備だ。
裏板側の内型のトップを外さなくてはいけない。
ここはブロックを貼付ける時にニカワをつけすぎると、内型が外せなくなる。
でも今回は内型にちょっと工夫をしてあるので、簡単に外せた。Yahoooouu!



さて、ようやくライニングを入れる準備だ。
C部はブロックの中にライニングを埋め込むので、2mm幅ほどの溝をブロックに彫り込む。
(ここで使っているのはパーフリングカッターという、本来パフリングを入れる時に使う道具です)
たかが溝を掘るだけだが、これも意外と時間がかかるのですよ。
ちゃんときれいに作ろうとすると。。。

今日はライニングを入れる準備までで終わってしまいました。
次回はライニングを曲げて、貼付ける作業だがこれもまたけっこう大変な作業になるのだ。

2009年4月25日土曜日

演奏のコツ?

バイオリンを始めてまだ数ヶ月の頃、
アマゾンをみていてふと目に留まった本。





おすすめ度がけっこう高くてみんな4つ星くらいつけている。
どれほどいいものだろうか?わからなかったが、早くうまくなりたい!という一心でとりあえず購入。
まあそんなに都合良くいきなり上手くなったりするわけではありませんが。

しかし、初心者の自分にはあまりぱっと来る内容はそれほどなかった(当時の感想)。
もちろん最初から役に立ちそうなこともあった。演奏する際、練習する際の考え方とか、表情とか。
最近あらためて読み返してみた。
けっこう、うなずかされることが多々あることに気がついた。
ちょっと訳が?なところもあるものの、それを差し引いても一読の価値はあるものだと実感。

少しだけ上達した今読み返すと、またジワリと効きそうな本だ。

2009年4月24日金曜日

masakichi No.3010を直す

2006年1月

直すとはいったものの、なかなかいい考えがうかばない。
はがれて外にせり出したブロックを押しもどしつつ、裏板と接着するのだが、
そんな方法も道具も見たことがなかった。

とりあえず考え付いたのがこんな道具。(つたない絵ですいません)

下のコーナー部をとっかりとして、ブロックを筐体内側へと押し返そう
というもの。押し返したすきに、クランプで裏板と接着させる!
というプランだった。
(写真は有りません。こんなのとっくに廃棄してしまいました^^;)

実際に使ってみると、、、こりゃ大変でした。
コーナーって意外と治具がひっかかりにくくて、セットするのも一苦労!
それだけで数時間の格闘でした。
ニカワを準備していざ塗るべし!という時にまた治具がはずれたり。
ストレスの溜まる修理だった。
(修理といえるレベルではありませんね)
(だいたいコーナーにそんな圧力がかかっちゃ本当はまずいでしょ)

しかし、ブロックがなかなか内側にもどってくれない!
ギリギリ、けっこう締め付けてるのに、なんで?
意外と固くて大変なんですね、この部分って。
結局ある程度で妥協せざるをえません。
それでも、修理前に比べたらずいぶん内側に戻ってはくれました。
(修理後の写真)


音にはどれくらい影響があったのだろうか?
演奏者感としては、それほど大きな違いは感じないのでした(またしても)。
(演奏者レベルはそれなりに低いものとお考えください)
まあ、裏ががばがば開いた状態で弦を張って演奏するってこと自体、
楽器にはとてつもなく負担がかかるので、少しはマシになったのでしょう。

2009年4月23日木曜日

3010入手


我が家にMasakichi3010がやってきた。
開けてみると、おお、なるほどこりゃ古そうだ。
ラベルは見てのとおりムシがくって、ボロボロ。もう剥がれそう。

表も裏もニスがひびわれて、かなり脆くなっているようだ。
ちょっと角のあるものでこすったら取れてしまいそう。
う〜ん、こりゃ大事に使わないといかんな。

でもこの楽器もちょっと剥がれのあるものだった。
剥がれていたのは裏板の下ブロック部分だ。
しかもただの剥がれじゃない。はがれたブロックが弦の張力で引っ張られて
横板ごと外にせり出している!
これは、直すのむずかしそうだ。でもやりがいはあるか。

では、肝心の音はいかがか・・・。
おおぉ、古くて趣のある音じゃ。
(↑なんとなくしか分かってない)
いや、やはり号外Aと比べるとかなり違うようだ。
こっちはぺーぺーという薄っぺらい音じゃない。

さっそくレッスンで使ってみよう。
(はがれ直さなくていいのか?!)
ってなことで持っていってみた。

『今回のはまた古そうですね』と先生。
でも音に関するコメントはあまりない。それは楽器のせいなのか、己の未熟さ
のせいなのか?!今となってはわかりませんが。
おそらく腕前の問題が大きいでしょう。

次はこいつを直すとこだな。さてどうしよう。
しばらく思案が続く。

2009年4月22日水曜日

二台目のマサキチ

2006年1月
Masakichi No.Aを手にしてから数ヶ月後のことだった。
またなんとはなしに、ネットオークションをぶらぶら見ていた。
このころ、少しマサキチバイオリンに興味が出てきたころだった。
すると、オークション新着出品の中に古そうな政吉バイオリンがあるではないか。
表のニスは経年変化でかなり古くなったのか、ボロボロのようだ。しかしかえってこのぼろぼろさが、この楽器の古さを現しているというか、
貫禄さえ感じさせる。
古い楽器というのは、なんというか表現しがたい魔力の様なものを
持っているような気がする。
ネット上の写真でさえ、人を虜にする力があるようにおもう。
裏板も独特の杢が美しい。(ただ裏板は少し接ぎ目がはがれかけていた)
この楽器、M.SuzukiのNo.3010というものらしい。
「30**というNo.のものはMasakichiの中でも相当古く、明治時代鈴木バイオリン
の初期初期に作製されたものらしい。」
と、出品者の方は言っていた。

『なるほど、そりゃ相当古いわな。
軽く100年はこえてるのか・・・。
う〜ん、ほしい!
でもな、こないだ一個買ったばっかだしなぁ・・・
どうしよっかな・・・即決20000円か・・・』

気づかないうちに、手はすでに即決額を打ち込んでいた!

あ〜、買っちゃった。ばかだ。
こんなにたくさんバイオリンもってどうすんのよ。
と思っていたら、同じ事を当時の彼女(今奥さん)に言われた。
まあまあ、自分の金なんだし、いいじゃないすか!

ちょっと後悔しながらも、やっぱりバイオリンの魅力には勝てないことを
あらためて実感したのだった。

2009年4月21日火曜日

自作四号機(Kruse)横板つづき

自作四号機(Kruse)はC部横板を貼り付けおわった。さんざん苦労したので、その出来栄えを心配したが、 うむ、ほぼすべてうまく行っていた。
横板はブロックよりも幅があるので、それをカンナで削り、コーナーブロックの最終成形をして一段落である。
こんどは残りの横板を曲げて貼っていく段階である。板の曲げは前回同様、ベンディングアイロンで曲げてやる。今回はC部ほどカーブがきつくないので、簡単だ!コーナー部もそれほど苦労せず、すんなりと仕上がってくれた。いやぁ楽々。
板を簡易的クランプで仮どめして、少し形をなじませてやりました。あとは、ブロックにあたる部分にニカワをつけて本止めしてあげれば 終わり! あれっ、ほんとに今日は簡単だった! 昨日の苦労はなんだったの、っていうくらい。今回仮止めにつかったミニクランプたちはほとんどはずさずに、ニカワをつけるところだけ浮かせて作業をしました。 そのおかげで、いつもは位置決め等にだいぶ苦労するのがあっさりできました。『内型にこんなに穴あけなくていいんじゃねーのー?』とはじめ思ったりもしたけど、逆にすごく役に立ちました。ミニクランプは、どれだけあっても足りないぐらいなので、もっと買い足しておこう。この先もまた活躍しますので。次の作業はまた週末になりますなあ。待ち遠しい。

2009年4月19日日曜日

C部横板をはる

前回の横板の板厚調整はまだ終わってなかったので、最終調整をした。
スクレーパーで、慎重に。ちょくちょく厚さを確認しながら。













板厚調整がおわると、ようやくこれを曲げる番です。
ベンディングアイロンをしっかりと熱しておく。


自分は自作のベンディングストラップを使っている。
0.4mm厚アルミ板から切り出したアルミに木の取って部分を取り付けたシンプルな物。

もう少し幅が欲しくて、40mmくらいはあったほうがいいかと思うが、ま、バイオリン作りにはいまのところこれでも(35mm幅)何とかなっている。


C部は曲げの時特に慎重になる。
今までに何度か急ぎすぎて板が割れたことがアリマス。




こんなものもあるとけっこう便利です。

ネックを作った時に余った部材で作成。







しかしC部の貼付けは、一番初めの作業にして、一番難しく、ストレスがたまる場所なのではないかと常々思う。

この部分の貼付け方は何種類かあると思いますが、今回は結局クランプを駆使してなんとかこなしました。
写真でも苦労したあとがうかがえますね。


いつも、この部分はもっとスマートに出来ないものかと思い悩みます。
いままでは、凪島バイオリンさんが紹介されている方法でやっていましたが、今回治具を使ってCの内側から圧着してやろうと画策。
しかし、板厚の分治具のRが少しあわず、せっかく作成したのにほとんどつかえませんでした。なんとも、スマートではないですね。

おそらくクレモナの菊田さんがやっておられる方法が一番すっきりとうまく出来そうです。
(スプールクランプでブロックと治具をはさみこんで圧着されてます)
次回は、あちらの方法を参考にしようかな。。。

マサキチの修理


2005年冬。2号機マサキチバイオリンを入手してから、まずは裏板のはがれをどうにかしようと考えた。ロワーバウツの右側は、10cmほどにわたり、完全に横板から浮いていた。
なので、ここから振動した空気はモレモレで、f孔から抜ける音はかなり減少していると考えられた。
レッスンの先生にも
『これは閉じた方が、もっと木の柔らかい感じがでるんじゃないですかね』
と言われていた。
まあ、本来なら箱の横があいたような楽器はレッスンにも持っては行かない物だと思いますが(^^;

そこでまずニカワを購入。
さらに工房ミネハラのHPでみた、バイオリン用のクランプをまねて自作してみた。
なにしろまったく初めての試みだったので、完全にみようみまねで作ってみた。

残念ながら実物は廃棄してしまったので、画像がないのだが、要は合板で曲線のある二枚のパーツを作成。
これを50mmほどのステンレスネジと蝶ネジで結合し、手でしめられるようにしたものだ。


市販品は洗練されたデザインだが(これは底値屋楽器さんのHPで売られているもの)





当時自分の作ったクランプは、重いし見た目かっこ悪い、とできばえはイマイチ…でも、目的は、箱を閉じることだから、とりあえず目的は達成できたかな。

肝心の音はどうなったであろうか。
実は箱を閉じる前とボリューム的にはあまり変わった気はしなかった(演奏者感)

2009年4月18日土曜日

音階練習

レッスンをはじめて数ヶ月した頃、先生に
『そろそろ音階を始めましょう』
と言われた。

そのころの自分のレベルは、
『音階って何じゃい』
程度。
まずこの本を買って下さい、といわれ用意したのがこれ。


音階練習の本としては、けっこうスタンダードな物らしい。
でも、当時ト長調しか知らなかった自分には、中をみてもなんのこっちゃ
という感じ。
まったくわかりませんでしたが。
しかし、いろいろな調性で基本的な練習をしたおかげで、身に付いた物はたくさんあると思う。
練習そのものはつまりませんでしたが(^^;

2009年4月17日金曜日

2号機バイオリンGet!

バイオリンをはじめて1年くらいたったころだろうか、ネットオークションを眺めているうちに、古いバイオリンが欲しくなってきた。
最初のバイオリンが嫌いになったわけではないが、いかんせん新作楽器ということもあって、音はまたパキパキと固く、柔らかい音が欲しくなった。

とはいっても、まだ音の善し悪しがわかるようなレベルではなかったのだけど(^^;
なんとなく、古いやつってのを弾いてみたくなったのだ。
でも、いわゆるオールドという題名がついたオークションはいつも高騰し、とても手の届くようなものではなかった。

そんなときにスズキバイオリンの古いものが出品されていた。裏板の一部がはがれているらしいということだった。
『逆に、それを直したらかなり使えるものになるんじゃないのか?
かなり古そうだし、いっちょ買ってみて、なおしてみるか!』

で、買っちゃいました。1万3000円でした。
バイオリンて、こんな値段で手に入るんだっけ?
というぐらい破格値。

MASAKICHI SUZUKI No.A
というもの。出品者には戦前物と言われた。



でも、まあ裏板も横板も杢らしきものはいっさいないし。
ネックもプレーンでした。
ヘッドのニスの塗り方なんか、いかにもペンキ塗りました的な感じだったし。
だから値段相応だったのかなあ。




見た目は、いかにも...って感じだったが、弾いてみると意外。
けっこういい感じの音がするし。
一号機と比べると全然違う系統の音だったので、感動してしまったのだ。
(今考えると、柔らかい音というよりは、ボリュームがなくて薄っぺらい音だったのを勘違いしてたような気がする。)
当時は何も知識はなかったし、このバイオリンでさえ良いような気がしていた。

ちなみにこのNo.Aというやつは、マサキチシリーズの中でも最低ランクの号外A
というものらしい。
かといって、頭から否定する気はないし、音色を比較する上で良い資料だったのです。

2009年4月16日木曜日

自作4作目進捗

自作4作目の製作の進み具合を。
遅々として進みません。
この間、ブロックを貼付けて成形までしたがそこから先にいろいろと細かい作業が待っていた。リブを貼付ける際に必要になるであろう押さえ治具を作成した。
これはすでに何回もつくっているパーツだけど、モデルがちがうとコーナーの形もちがうので、流用しないでちゃんと専用のものをつくった。
(前回はガルネリだったので、C部のRの度合いはストラドと全くちがう...)


内型の上にのっかって
るのがそれです。

ここでちょっと問題発生!
アッパーとロワーブロックのそばに穴が足りないことが判明。
仕方なく急遽内型に追加工を。


というのは、後でリブを貼付ける時にクランプでブロックとリブ
を挟むためにある程度のスペースが必要なので...
ま、ほんとはでかいF字クランプを使わなければいいだけなんだけど。


横板は幅が45mmもあってかなりでかいので、カンナである程度削る。いかん、刃を研ぎ直さないと。全然切れなくなってる。

とりあえず35mmくらいまでけずっておいた。
その後は、横板の厚さ出し。
スクレーパーとカンナで慎重に、厚さを出していく。

今回のストラドの横板は1.0〜1.2mm。
グァルネリとくらべるとずいぶん薄いです。
この厚さ出しがかなり時間がかかる。今回は4枚(35mm×400mmくらい)用意しているので、それだけでもかなり時間がかかる。

まあ、とにかく焦らず、ゆっくりと行きましょう。
焦っていそぐと、、、たいてい失敗します。

2009年4月15日水曜日

レッスンその後

2005年春から、月に三回レッスンに通うことにした。往復240kmをほぼ毎週通うというのは、けっこう大変なのですヨ。でも仕事のついでに帰りにレッスンによるという感じなので、それほど苦ではなかった。
レッスンの始まったばかりのころは、人の前で弾くというのがとても緊張するもので、いつも右手ガチガチでレッスンを受けていた(笑)
最初はみんなそうなんでしょうか?
大人から始めると、逆に緊張したり、弾きながらいろいろ考えてしまったりして、難しいものですヨネ。

大人から始めるといえば、やはり最近はけっこうなお年の方も趣味で始めたりしているみたいで、ネットでもちらほらみかける。
自分のレッスンの前に50代くらいのおじさんがいつもレッスンを受けていて、ちょうど自分と同じ時期に始めたということだった。
バイオリンに取りつかれる人は、最近やっぱり多いみたい。いいことだ!
ついでに造るほうにはまっちゃう人もけっこう多い。他人様のHPとかをみるのも楽しいものだ。同じ趣味を共有する人が多いのは多いに良いことだと思う。
バイオリンは別に非常に高尚なものでも、子供から始めなきゃいけないものでもない!と常々思うので。


2009年4月13日月曜日

初めてのレッスン

2005年5月、生まれて初めてバイオリンを手にして、半年ほどが経過した頃だった。
時折友人との飲み会などで酔っぱらったいきおいで、
『おい、ちょっと弾いてみてくれよ』
などといわれると、
『しょうがねえなぁ』
といいながら、ちょろっとジブリの曲などを弾いてみると、
『ひでえなぁ(笑)』
と、よくいわれたものだ。

ひでえのは、わかってる。まあ酔っぱらってることを差し引いても、確かにひどい。
そろそろ本格的にちゃんと誰かに教わらないと上達はできないな、と感じ始めていた頃だった。
しかし、そうはいっても東北のど田舎の町にバイオリンが弾ける人なんてまずいない。
どこかに教えてくれる人は、いねーのか!
そんな時だった。120kmはなれた県庁所在地に、カワイ音楽教室なるものがあって、そこにバイオリン指導もあることがわかった。
120km、、、今考えたらそうとうクレージーな距離だ。でも、そうえもんに選択の余地はなかった。教えてくれるとこがあるなら、いくっきゃねーっしょ!
そんなわけで、毎週月曜日に往復4時間の距離を行くことに決めたのだ。

たまにその市には仕事でいくことがあったので、毎週月曜は勝手にそこへ出張ということに決めた(笑)
緊張しながら初めて行った、レッスン。心臓はドッキンドッキン。
汗ばむ手を握りながら、教室に入った。
先生はいがいなほど若い女性だった。まだ20代?
同年代とはいえ、相手は先生だ。なめてかかるのはいかん、と自分に聞かせる。

先生『弦楽器は初めてですか?』
そ『いや、ギターなら昔さわったことが...』
先生『じゃ、大丈夫ですね。』
そ『(なにが?!)』

まず、ボーイングとト長調音階なぞ弾いてみせる。で、ボーイングと楽器の構え方から全てなおされる。まずは全弓で音をだせるように。しかし、緊張のあまり弓がわらう。
ビョンビョンビョン、、、
はずかしい。でも、こちとら初心者だ。へたで当たり前。
開き直って、先生の言うことに耳を傾ける。


先生に勧められたのは、この本。
『今持ってる本が終わったら、これを始めましょう』と。
2巻からでいいんすか?
いちおう、持ってる教本(マイナーなやつ)がト長調の練習がたくさんあるから、それで十分なのだとか。

しかし、やはりちゃんとした指導を受けるのと独学では、ほんとに天地の差がある。
独学では直すのにほとんど一生かかってしまうようなことも、指導では一瞬である。

うむ。やっぱり120kmでも、はじめて良かった!と、思えるそうえもんだった。

2009年4月11日土曜日

第四作目製作

タイトルに製作記とあるのに、ぜんぜん作ってる話がないぞと言われそうなので、今日は現在進行中の製作の様子を載せてみよう。

いま取り掛かっているのは、四作目となるバイオリン。
モデルは1721年のストラディバリ“Kruse”である。
型はモデルの表板からいただいた。

裏板が一枚板で、派手な虎杢ではないけど、しぶく貫禄のある姿が気に入った。
どこまで本物の雰囲気に近づけられるか分からないけど、ストラディバリ先生の作品の雰囲気を少しでも出せればいいんだけど。

通常製作者は、左右完全に対称な内型を作るものだが、、、私の場合左右非対称である。
だから元の楽器の左右を完全に写し取り、それを基に内型をつくる。
前作のガルネリ(プロフィール写真の楽器)も左右非対称でつくった。
左右完全対称のものより、人間味が
あるというか、落ち着くというか、まこれは好みの問題なのだけれど。


内型に各コーナーブロッ
クを貼り付けたところ。
(内型にたくさん穴があいてますが、これは作業上必要になるかもしれないので、“念のため”多めに開けてます。次はもっとシンプルでもいいかも)




ブロックの高さを目的の高さに。







一部成形完了。
これから横板を貼り付けるが、その前に横板の杢の向き、
どの板をどの部分に使うかを決めなくちゃいけない。

今回持っている板はそれぞれその模様が違うので、慎重に考えているところである。今回使う予定の裏板も、ちょっと変わ
った杢なのでこれにうまく合うように横板も設定したいところ。


このバイオリンはいつ完成するのだろう?
まだ検討つきませんが、気長におつきあいくだされ。

2009年4月8日水曜日

最初のバイオリン、その後

ようやく普通に“木”でできたバイオリンを手に入れたわけだが、
右も左もまったく分からずに、ネットオークションで入手したので、
後になってから、このバイオリンが2004年カリフォルニアでつくられたものだということがわかった。

『へー、かりふぉるにあか。
アメリカのやつってどうなんだろうね。
評判きいたことないね。』

そんなのが7万近い値段というのは、ちと納得いかないところがあったが、
普通に店で買ったら最低ランクのものでも30万は必要だろうという、
友人の言葉に妙にお得感を得て満足していた。

今思うと、音はけっこうきつくて硬い。板も厚い感じを受けていた。
しかし、なにしろバイオリンというものを初めて手にしたしろうとに細かいことは分からない。ただひたすらに、ぎぃーこ、ぎぃーこ、とかき鳴らす日々であった。

はじめは全くまともな道具ももっていなかったそうえもんだが、
このころ徐々に道具を買い足している。
エレキセットに着いて来た弓は、なんとプラスチック
肩当てもプラスチック!(使い始めて2日でこわれた)
チューナーは!(口で吹きながら合わせるなんて、素人にできるわきゃない)
松脂にいたっては、どっかの100均で買えそうな安っぽさ!

そんなわけで当然もう少しまともな道具を買わざるを得ないのだった。

それから三ヶ月ほど、一人で練習を行っていた。
まだ音階もト長調がひけるかどうか程度のレベル。
そんなある日、練習を終え一休みしていた時のことだった。
バイオリンをケースに置いて、そうえもんは突然テレビとコンポの配置を変えたくなった。
何が起きたか、ま、だいたい想像できますよね(苦笑)。

ミニコンポのスピーカーがバランスを崩して、あろうことか!
バイオリンの上に落ちやがった!!
そりゃ、本人がびっくりですよ。何が起きたか、数十秒理解できず。
普通だったら、バイオリン粉々になりそうですよね。
でもラッキーなことに、E線のアジャスターが表板にちょっと刺さって傷つけただけですんだのだ。

(テールピース下に残る、イタイ傷)

まあ、良く壊れなかったもんだ。
板厚が厚くて助かったのか?
でも、みなさんも気をつけましょうネ。
バイオリンケースは、不用意に開けておかない!

2009年4月7日火曜日

バイオリンとの出会い

エレキを購入して、一ヶ月経ったころそうえもんはそろそろ次の本が欲しくなった。そこで、アマゾンでそれらしいものを探してみる。
とりあえず評判の良さそうなものを、ということで見つけたのがこの本だった。5つ星で推薦されているんだもの、そりゃ買いでしょ。



で届いてみると、まあなかなか丁寧に解説されている(ほうだと思う)。楽器の構え、弓の持ち方など、人に直接教わっていない独習者には重要な部分が多々あった。
著者はジェアンヌ マリノウというブルガリア(?だったかな)の人が書いたものらしい。

でもこの本、教本としてはかなりマニアックな部類に入るみたいですヨ。
いままでこの本を知っている先生に会ったことがないですから。

教本を手にしたことで、やはりそろそろちゃんと“木”でできた楽器が欲しくなった。
エレキセットは、それ自体ものすごく悪いものじゃないんだけど、やっぱり本当のバイオリンってやつを弾きたい...

そんな時に出会ったのが、これだった。
これもやっぱり、某ネットオークションでみたもので、見つけた時の値段が1万円くらいと、信じられないくらいに安かったのが、決め手だった。
この裏板の杢の美しさ。初心者にはたまらないもので、もうこれしかないと思った。

オークションの終了日、PCの前に張り付くそうえもん。
『げっ、もう2万こえてる。
いかん、負けられん。3万まではOKだろ。
よし、俺が最高入札者だ。
(終了5分前)
げっ、上がった。4万?!くそー、負けんぞ。
5万3000だ。よし、もう誰も入札すんなよ。
(終了3分前)
げっ、またかよ?!ちきしょー!!』
...
...
最終的に6万7千円までいって、落札したそうえもんだった。
今思うと、完全に出品者につり上げをくらっていたようだ。
何しろライバルのやつは新規IDだったし。

でも、落札しこのバイオリンを入手したそうえもんは高すぎる値段を後悔するよりも、
なにか本物を手にした感動にひたっていた。
『きれいだなあ、この杢。
すばらしい...
音は、、、おもってたよりでかいな。』

初めて購入したバイオリンが、どこで作られたものとか、気にする余裕もなかったし、
知識も全くなかった。
周りに弦楽器をひく人間もいなかったし、店すらなかったし。
とにかくその見た目に惹かれて思いっきりオークションで衝動買いをしたそうえもんだった。

2009年4月6日月曜日

エレキで弾く

エレクトリックバイオリンを手にしたそうえもんは、数日の間これにとりこになった。
しかし、肝心な弾き方ってのがいまいちわからない。

『だいたい弓の持ち方ってのが、わからんぜ。
中指と親指でつまむようにして、あとの指はそえるように...?
こんなんでいいのか?』




バイオリンセットとあわせて買った、初心者用の本をみながら見よう見まねでの練習だった。
この本、みためは簡単過ぎそうでバカにしそうだが、実は写真などたくさん入っていて、初めての人間にはかなり役に立った。

A線とE線を使って"ちょうちょ”や“メリーさんの羊”なんかを弾いてみた。
他人が聞いたらどうなのか知らないけど、とりあえず本人的には曲に聞こえる。
『ほうほう、こんなもんか。
でも小学生の笛よりお粗末だなあ。』
エレキセットを購入して、一ヶ月程度はこんな調子で遊んでいた。

当時のそうえもんは、時々宿直の仕事があって酒蔵に寝泊まりすることがあった。
そんな時は、バイオリンを弾くチャンスだった。
エレキとはいえ、やはりアパートではアンプで音を出すのは気がひけていた。
でも夜の蔵なら、誰もいない!しかもエコーばっちり!!

へたっぴなりに、エコー完備の酒蔵ではけっこう上手に聞こえたのだった。
(でも、冬の蔵はアホみたいに寒い。ストーブのある休憩室以外では
指が5分ともたないのですヨ)

2009年4月5日日曜日

はじめの出会い

2004年12月、東北のある酒蔵で働いていたそうえもんは、クラシック音楽を日本酒の発酵中に聞かせていた。
(北陸か新潟の方の酒蔵はモーツアルトを聞かせて造る酒で有名になりましたネ)

はじめは酒に聞かせるのが目的だったのが、いつしか人間の方がその音楽にのめり込んでいた。そのうち、男は中でも美しい響きを放つバイオリンの音に夢中になった。

『いやいや、バイオリンてあらためて聞くと、すげーな。
こんな音出せるようになるんかな。自分でもだせるんかな?
自分でこんな弾けたらいいな、きっと気持ちいいんだろうな。
いっちょやってみっか?
もうすぐ30になっちまう前に、はじめてみっか!』

と、安易な気持ちで挑戦してみる気になったのだ。
でも当時住んでいたアパートは、団地型でものすごく音が聞こえるボロアパート。おまけに階下のおばさんはすごく口やかましい人だったので、
『最初から普通のバイオリンは無理だな。
普段は静かに練習できそうなやつはないのか?』

で、みつけたのがこれだ。







某ネットオークションで¥19800でみたエレクトリックVn。弓にヘッドホンにミニアンプまでついた豪華セットで、迷わず入札ボタンを押してしまったのだった。
3日後とどいた荷物を開け、そうえもんは感激していた。
『おおお!
これが“バイオリン”てやつか!意外とちいせーな。
でもけっこう重てー。
これが弓か。なんかよくわからんけど、こんな感じでもつのか?
おおっ、音が出た!これぐらいの音なら家でも大丈夫だな。
アンプつないでみっぞー。
おおっ、音が!おもしれー!すげーすげー!』

などと一人で感動していた。これから先が大変な道のりなのも知らずにネ。