いやいや冗談です、調理してるわけではありません。
(^^;) 必殺『電子レンジ調理法』を少しだけ実行。 我が家の電子レンジはなかなかの大きさで、裏板ぐらい余裕ではいります。
といっても、やはり電子レンジかけすぎは問題です。一枚板とはいえ、一応パフ リング部分にはニカワが入っているので、これが沸騰するほど熱くしては台無しです。性格が慎重派(ビビリか?)なので、木になるべく優しく実行しました。
佐々木明氏のHPに電子レンジ処理法が詳しくのっています。昔何度も読ませてもらい、勉強しました。(でも何ヶ月かすると、内容はけっこう忘れてしまうのですが) 『けして材料から樹脂が溶け出すような温度にしないこと』とありました。
それは、ごく当たり前のことですが、ちゃんと木材組織学・化学の内容にのっといていると思います。 木材は主成分が糖質であるセルロースから構成されていることはよく知られています。木材の主要3成分としてセルロースの他、ヘミセルロース、リグニンがあります。
リグニンはセルロースの繊維同士を強固に結び付ける、いわば接着剤の役割。鉄筋コンクリートでいえば、鉄筋がセルロース、コンクリートがリグニンとよく いわれます。樹脂が溶け出す、というのはこのリグニンやヘミセルが溶け出すことを指しているのでしょう。 リグニンが溶け出すというのは、建物でいえばコンクリートが溶けるということなので、 構造の崩壊を意味します。
と、ちょっと昔勉強したことを、思い出しがてら書いてみました。 知ってる方は別によみとばしてくださいな。
いずれにしても、電子レンジで加熱するのは木材組織内部のセルロース壁から結合水を切り離し、結果含水率を下げようという目的があるからです。 自然乾燥ではこの結合水が木材から出て行くのには、材料の大きさ・質によりますが、相当の時間を要します。結合水は一度セルロースから切り離されると、もう戻ることは ない、つまりつまり経時的に徐々に乾燥が進んでいくわけです。自然乾燥ではかなり時間がかかることは、皆さんご存知の通りですね。電子レンジでは、マイクロ波が木材内部の結合水および自由水に直接作用して、 木材からの脱却を促進するので効果的と言われていますね。 で、まあどれぐらい効果的なんだと、言われると、実際どれくらいあるのかは僕はまだ断言できません。
板の重量が数g減ったから万歳!、と思っていると翌日には戻っていたりします。部屋の湿度管理がすごく大事なのですが、管理をしていても戻りはあります。 ある程度アッチッチ、となるほど加熱しないと効果は薄いように思います。1号機、3号機作成時にも試しましたが、いつももとに戻るんですよねえ。今回はちと気合いを入れて調理します。
ということで昨日115.6gだった裏板くん、加熱調理によって108.6gまで軽くなりました。
この時のタップトーンが、M5:F、M2:G、M1:G#まであがりました。たたくと、軽く、残響がある、響きそうな音です。
でも一日経ったら114.5gに戻りました。いやあ、ここのところかなり湿度高いですしね、戻ります。それでも1gくらい結合水を減らせたのではないでしょうか。であれば、効果はありです。
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