2009年7月11日土曜日

海外オークション2

2台買ったうちの一台は、ConservatoryViolinとヘッドの裏側に書いてあるもの。なかなか雰囲気があって素敵だ。後で調べたところ、ドイツの量産もののようだ。しかし表板のクラックの修理歴などがあるので、以前の持ち主はそれなりに大事にしていたのでは?とうかがわせるモノだ。


二台目は、、、きたない。なんだこりゃ。写真で見た時はもっときれいな印象だったけど?やはりネットはそういう細かいところは直接見れないから、つらいものがありますね〜。なんか楽器全体に青カビみたいの付着してますが。(^^;)中をのぞいて見ると、魂柱がとんでもない位置にたっている。楽器のほぼ中央だ。う〜ん、こんなのは今までに見たことがないですぞ。
とりあえずこの長さと、この位置はいただけないので魂柱とり出す。魂柱もなんか青かび生えてるんですけど〜。しんじられない。どんな環境で保存されていたんだ?湿度が日本に負けてねーぜ、という感じがします。

とりあえず2台ともフィッティングが全く無いので、応急でセットアップをして音出しをしてみる。一台目。とりあえず、弦は使いまわしのドミナントで。付いてきたペグは半分以上死に掛けてるけど、なんとか使えるか?とにかくまずは音だ。
いきますよ〜。あれ?・・・なんか音、小さいですね。ボディは古くてよく響きそうなツラしてるくせに、なんですかこの音は。
あまり普段音のことなんてわからないカミさんも『音ちっちぇえ〜。おもちゃ?』という始末。おっかしいなぁ。鳴りそうなツラしてんだけどなぁ。

(1台目。見た目けっこういい感じでしょ?でも鳴らないんだなこれが)

気をとり直して2台目。これも使いまわしの弦で、応急セットアップ。汚らしいのであまり期待はできないが・・・。
しかも手抜き製作なのか、コーナーブロックありません。なんじゃこりゃっていうほど、どうでもいい扱いをうけてきたのですかね。ちなみに近代フレンチ製作者のものです。でもこれ驚くほど軽い。フィッティングすべてつけた状態で415g。ブロックないから軽いのかな?ってそれだけじゃないけど(笑)弾いてみると、これが驚くほどいい。びっくりでしたね。あら、うそっ、これい
いじゃん、ていうほど。横板の合わせかたとか、スクロールもヘンテコ、すごく雑でつくりはイマイチなのに、音はなかなかすばらしい。

(2台目。表面は傷だらけ。青カビみたいなのが生えたところはニスがとれてます)

見た目では楽器は選べないわけです。この2台の場合完全に逆転してました。もちろん100万円以上のバイオリンからしたら、こんなのゴミ同然かもしれませんが、値段以上に頑張ってるなぁと思わされました。今は2台ともお譲りしてしまったので手元にはありませんが、活躍してくれるといいなぁ。(もちろんかびみたいな汚れは一生懸命落としてからお譲りしましたが!)

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