『現在の製作者のほとんどがやっているのだが、裏板の最も厚さのある部分をCバウツ中央ではなく魂柱付近につけている。これは私から言わせれば、重大なエラーである。』
という指摘があります。確かにストラドの最大板厚は楽器中央にあることが多いけど、それも楽器によって様々ある様子。 中央が4.5mmあるのもあれば、4mmを切っていて端の方がそこより厚いものもあります。僕が今製作している1721“Kruse”は中心が3.7mmでそのわきに4.4mmがあります。
これを完全コピーすることには意味が無いので、もちろん僕のは完全に同じではありま せん。魂柱付近を厚くすることは、製作者個々の考え方もあるでしょうが、絶対だめなのでしょうかね?著者の指摘には具体的な根拠が加えられてないので、何ともいえないところです。
著者の言うことも分かるのだけど、やはり一概には言えないことなのではないでしょうか。本に記載されているのはあくまで中心4.5mmのかなりプレーンな感じの例しかないし、左右完全対称になっている様子。 ストラドの厚さ配分パターンて、それだけなのか?
もちろん役に立ちそうなこともいくつかありましたよ。たとえば、F孔の設計のしかたとか、ストラドがどのようにFの配置を決めていたかがジオメトリカルに説明されていて、ほほぉ−っと思いました。
これから表板の作製にとりかかるので、表板のセクションをもっとよく読んでおこうと思います。できればもうちょっと早く読んでおけばよかったかなぁ?裏板やる前に。 次回やる時は、裏と表同時製作して互いに合わせられるように製作を進めようと計画中。(て、もう次のこと考えてんのかい)